五穀豊穣を願い奉納される舞と 謡 ( うたい ) もとは土用波の立つこの時期に行われたようです 夏休み、娘とあちこち出かけた記憶があるはずなのに思い出すことができない だってすっかりいい女として、親離れしてしまったから 晩春という映画で父親[…]

今はもうテレビをまったく見ないのですが、幼い頃に目の当たりにしたプログラムが脳裏に甦るタイミングがあります。 別役実の「あの角のむこう」は、舞台を見たことがなく、作品の意図を正確に受け取ったと言い難いのですが、テレビドラマを見た記憶がありま[…]

中学に上がり、仲良くなりかけた男子たちに誘われて近所の大きな川に釣りに。 本も買ってフムフム、釣り竿や道具も一式揃えて。 川岸に着いて浅瀬を迂回して、少し淵のようになったところに場所決め。 ともかく川の中に釣り針を投げ込むと、浮きがプカリ。[…]

受像機が四本脚の付いた四角い箱だった頃、あれは確か真空管方式で前に座ると不思議に安心感がありました。単なる静電気発生器になり手元に置かなくなってずい分立ちます。 答えのないなぞなぞの刷り込み、それから砂の嵐という飽くなきリピ。その味気ない明[…]

  今日も降り出した。 空間という空間すべてに水蒸気を吹き込んだよう。 皮膚と皮膚の周囲の湿りけが均等になって全身水蒸気のよう。 庭の植木たちがすごい勢いで酸素を吐き出してるので過呼吸ぎみ。そっと口から吸って吐いてみる。 梅の木に[…]

ステンレス製は強いし壊れない 人工樹脂は軽いし手軽 でも木製の椅子に座りたい ふっとお尻を下ろして、ほっと背を預ける 降る日も曇る日も同じように支えてくれる 縦横、脚に座面、材料の伸び縮みまで勘案して組み上げた椅子に腰掛ける幸せ なぜか、昔[…]

夏至が近づき 日没時刻が 限りなく延びる時期 ビヤホールが屋上で始まります 一日の 生業 ( なりわい ) の 後 ( のち ) 皆で丸いテーブルを囲み おおっぴらに酔い語る 全身の毛穴がぶわーっと開き すべてが青さの残る空と溶け合う 陶酔[…]

世に言う無何有之郷 中国では桃の花咲く庭園を抜けた先にあるといいます 西洋では永遠に完成しない理想郷と 鳴乎 ( ああ ) 、やんぬるかな 桃を愛でれば迷宮入り 憧れるだけではじれったい はて?

宇宙人のいる星はどこにある 「どこか遠くにあるのかな お空の彼方にあるのかな 知らないところにあるのかな」 … こんなことを考えて わかってくれよを言われたまで  

会社員時代と訣別した時 扱いきれない手持ちぶさた感が極まると 環状線に乗り、どこまでもぼんやり座ったまま、景色を眺めていました 幾千万の瞳が、朝に夕に観測するその景観は、まるで主役不在の舞台の背景のようで 駅に合わせて起伏する印象の好悪だけ[…]